「悔しい」と口に出し敗北を認め、2ヶ月で新人からホールマネージャーに成り上がった話。

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「悔しい」と口に出し敗北を認め、2ヶ月で新人からホールマネージャーに成り上がった話。

 

どうも、らいあんです。

 

圧倒的格上に敗北し、

「悔しい」と素直に口に出すと

人生変わる。

 

という話をします。

 

新人から2ヶ月でホールマネージャーに成り上がった時の話です。

 

旅館の使いっ走りとして手を抜いて働いていた

その頃、僕は旅館で働いていました。

ぶっちゃけ給与はかなりよかったです。

 

それまで引っ越しバイト、研究室のアシスタント、塾講師、カフェスタッフ、イタリアンレストランと働いてきていちばん待遇がよかった。

 

で、その時の僕、クッソダサかったんです。

何がダサかったのかっていうとカッコつけてたんです。

 

サボっているのがバレない程度に容量のいい働き方ができる。

それがカッコいいと本気で思ってました。

 

今思うとクソダサいですけどね。

何カッコつけてんだって。

 

要するに、必要最低限のことをこなしてました。

言い方を変えれば、手を抜いて働いていたんですね。

 

新しくきたバイトにサボり方を教えるとかよくやってました。

「あなたは神か!」とめちゃめちゃ喜ばれてましたね。

 

今思うと本当にクソダサい。

 

今でこそそうやって「ダサいなあ」と思うんですけど、変身を遂げるキッカケがありました。

 

自分より圧倒的格上に触れるとクソ悔しい。敗北を認めるしかない。

それまで働いてきた職場と違ったのは働いている人のプロ意識。

 

接客の道20年、というお兄さんもいました。

富豪達が宿泊するようなクラスの某高級ホテルでマネージャーをしていた人もいました。

 

当時のらいあんの人生分すべてを接客に捧げてきた人たちと働いていたわけです。

 

で、一緒に働いて衝撃を受けました。

 

老舗旅館ということもあって比較的裕福な方がお客に来ます。

 

明らかにその辺のスーパーでは見かけないような有名高級ブランドのカバンを持ち歩いてるのが普通でした。

 

よく見かけたのは「LV」が刻まれたLOUIS VUITTONのキャリーバック。

 

luisvuitton

お客さんが持っているこんな感じのカバンを本当によく見かけました。

 

コッソリ上司に

「あのカバン、どれぐらいするんですか?」

と値段を聞いて

「お前の給料2年分だよ」

と言われて衝撃を受けたのを覚えています。

(その時たまたま見かけたバッグのモデルが世界で数個しかないやつだったそうです。)

 

ある時は見たこともない形をした車が駐車場に入ってきて、

「先輩、あの車ってなんですか?」

「うーん。あれはロールス・ロイスかな。」

「へぇ、初めて聞きました。ロールス・ロイス」

「まぁ、俺たちには無縁の世界の話だよ。」

 

で、そういう人たちって日本各地の旅館を経験していて目が肥えてます。

なので、「あ、コイツはダメだな」って見抜かれるんですよね。

 

とある男性のお客さんから

「君、接客下手クソだね」

と面と向かって真顔で言われたんです。

 

もしかしたらたまたまその人が不機嫌だったのかもしれません。

けれど、ショックを受けました。

 

ぶっちゃけ接客に自信持ってたんですよ。

それまでの経験で「笑顔がいいね」とか「爽やかで気持ちがいい店員さんだね」とか割といい声をもらえることもあった。

 

でも多分、その男性にはバレてたんだと思うんですよ。

手を抜いてたのを見抜かれていた。

 

まあ、ぶっちゃけクレームじゃないですか。

お客さんからの不満が上がったわけで。

 

で、上司に相談したら「代われ」と言われて。

なんとか代わってもらいました。

 

正直、悔しかったです。

でも心のどこかで敗北を認めたくなかった。

負けた気がするのが嫌だ。

そういう小さなプライドがありました。

 

で、上司と代わってから40分後くらいでしょうか。

さっきクレームを言ってきた男性がめちゃくちゃ上機嫌になっていたんですよね。

 

自分がまたお酒を出しに行くタイミングがあって。

さっき怒られたのをビクビク気にしながら、向かったんですけど。

 

「あぁ、君か!さっきはすまんなぁ!やっぱ、フレッシュな若者の接客もいいもんだ!ガッハッハ!もっとどんどん失敗して成長していきなよ!」

 

と、笑いながら背中をバンバン叩かれたんです。

 

別人かと思うくらい態度が変わってました。

 

(え?何?魔法でも使ったの?)

と頭の中がパニックになりました。

別にベロベロに酔ってるわけでもない。

けれど心の底から楽しそうに応援してくれました。

 

いったい何が起こっているのか分かりませんでした。

 

上司のところへ

「いったいどんな魔法を使ったんですか!」

と聞きに行くと。

 

「知らん。お前が接客下手くそなだけだろ。でも、失敗して学ぶのはいいことだな。ナイスチャレンジ。」

と。

 

親指でグーサインを出しながら憮然とした顔でチャレンジを褒められました。

 

で、最終的に。

そのお客さんから人生初のおひねりで『諭吉を数人』いただきました。

 

「これがプロか」と衝撃を受けました。

 

明らかに空気を悪くしてしまった自分のミスをまるでなかったかのようにしてしまった。

それどころか上機嫌の限界を超えてとんでもない金額のおひねりまでもらってしまって。

 

同時に「おいおい、お前はクソダサくないか」と悔しくなったんですよ。

 

容量よく、バレない程度にサボりながら働いて。

給与以上の働きもしてないくせにそこに満足して。

 

「クソつまらん男だな、お前は」と自分に対して思いました。

 

何より、圧倒的格上の実力を見せつけられて、負けを認めるしかありませんでした。

くっっっっっっっそ悔しかったです。

自分がめちゃくちゃ恥ずかしくなりました。

 

で、仕事終わりに上司の元に行きました。

 

「俺、悔しいです。マジでプロの接客見せつけられて負けを認めるしかなかったです。」

 

って今思い出すとめちゃくちゃ恥ずかしいこと言ってました。

 

「バカ。お前素直すぎだろ、ガキかよ。でもまあ、悔しいんだったら本気でやってみろよ。」

 

と上司は笑いながら答えてくれました。

その日からですね。

20歳を超えて初めて「本気」になり始めたのは。

 

毎日、ひたすら己のダサさと向き合いまくる

容量よくサボりながら手を抜いて働く。

その常識は消えていきました。

 

働きながらスキをうかがっては上司の働く姿を見て学べそうなところをガンガン盗んでいきました。

 

常にポケットにはペンとメモ帳を忍ばせてありったけメモしました。

 

怒鳴られたり失敗したりも散々やりました。

 

それもすべてメモして「二度と失敗しないように」頭に叩き込みました。

 

プライドも自信もクソもない。

ただ成長することだけしか頭になかった。

 

そもそも「ホンモノの接客を知らんな」と思って、

休日は給料をはたいて高級旅館に泊まりに行きました。

 

ちょっと高めの回らない寿司を食べに行ったり。

 

個人経営の老舗喫茶店にも足を運んでみたり。

 

逆に新しくできたリゾートホテルにも足を運びました。

 

すべては「本物の接客」を学ぶため。

 

他にも、書物からもガンガン学びました。

 

リッツカールトン、

スターバックス、

星野リゾート、

ヒルトン、

いった一流の人たちが書いた本を片っ端からインプットしまくったんです。

 

ひと月の収入の8割くらいはそういう自己投資に消えていきました。

 

ぶっちゃけ、普通に食費も足りなくなって水だけでガマンしたり。

パスタ生活どころじゃなくてモヤシ生活になってましたね。

 

でも、成長するためならこれぐらいどうでもいい、と思ってやり通しました。

 

ぶっちゃけ空腹感よりも何を学ぶかの方で頭がいっぱいで。

 

 

他にも、ワイン醸造所とか日本酒の酒蔵に足を運んだりもしました。

 

「お客に出す物を自分の舌で味わっておかないとオススメできない」

という上司のアドバイスをそのまま即実行しました。

 

そうやって毎月、カツカツになりながら徹底的に己の頭に自己投資しまくりました。

 

で、そうやって学びまくり、怒鳴られまくり、失敗しまくり、2ヶ月が過ぎた頃。

 

 

「らいあんくん?でしたっけ。また次も彼にお願いしていいでしょうか?」

 

 

フロントのスタッフに自分の名前を出されたと言われたんです。

しかも「また次もお願いする」と。

 

人生で初めてリピーターがついた瞬間でした。

 

すぐ上司に報告しに行くと。

「やっとお前の努力の成果が出てきたな。クソ遅いけど。」

と皮肉混じりに誉められたのを覚えています。

 

もうその頃には容量のいい手を抜いた働き方なんてどうでもよくなっていました。

高みを目指すことしか頭にない。

それからも淡々と努力し続けました。

 

 

…で、そこから1ヶ月後ぐらい。

働き始めて3ヶ月近く経った頃。

 

別の先輩社員を差し置いて、自分が指示を出したりするホールマネージャー的なポジションに立てるようになっていました。

 

後から聞いた話だと「歴代最速でそのポジションに成り上がった」らしいです。

 

結局、その後、別の挑戦をするために辞めることになったんですけど。

 

でも、この時の「敗北から挑戦しまくって変われた小さな成功体験」は今でも根付いてます。

 

プロの熱に触れて圧倒的格上を見せつけられ敗北して。

「あー、オレめっちゃダサいわ。クソ雑魚だわ。」

と悔しくて本気になって行動しまくった数ヶ月は一生の財産になってます。

 

あの時悔しい気持ちと向き合ったから行動できたんだと確信しているからです。

 

圧倒的格上に触れて敗北し「悔しい」と認めるところがスタート

圧倒的格上に触れて敗北し「悔しい」と認めるところがスタートラインです。

 

ワンピースが好きなんですけど。

 

ゾロが世界屈指の剣豪ミホークにボコボコにされて敗北するシーンがあります。

 

 

zoro
 

『二度と敗(ま)けねぇから!!!!

アイツに勝って大剣豪になる日まで、

絶対もう

オレは敗(ま)けねェ!!!!』

 

 

こういう圧倒的格上にボコボコにされて悔しくて感情がぐちゃぐちゃになってしまう瞬間が成長のチャンスなんです。

 

 

 

おそらくこれを読んでいるあなたも、

「成功したい」とか

「もっと上に行きたい」とか

「男としてモテたい」とか

そういう欲を心のどこかに持っていると思うんです。

 

そうじゃなきゃこんなブログ読んでないはずです。

 

じゃあ、本当に変わりたいと思ったらどうすればいいのか?

まず敗北して「悔しい」と認めるところがスタート。

 

僕の場合、それは「自分のクソダサさ」と向き合うところがスタートでした。

そこからはプライドとかかなぐり捨てて、ひたすら愚直に学んで実行、失敗、実行、失敗をひたすら繰り返しただけです。

たった3ヶ月でそれだけ変われるわけです。

 

 

で、これは今でこそなんですけど。

ものすごい成功している人とか、

圧倒的格上だなという存在に触れたりして

「俺、ショボすぎね?」

とか

「俺、めっちゃダサいわ」

って思う時ってむしろチャンスだなと思えるようになったんですよね。

 

 

「今、自分はクソ雑魚だって分かった。

オーケー。

ならここからレベルアップすればいい。」

 

ほとんどの人が何年も変われないままいるのってそういう自分のダサさから目を逸らしてしまっているからなんですよ。

 

インスタグラムとかでよく成功した経営者がすごい高級そうな寿司の画像を出していたり、ものすごい美人とツーショットで写っている写真とか見かけたりするじゃないですか。

なんというか男として圧倒的敗北感を感じるわけです。

 

同じ男として生まれておいて、「お前はなんだ。ダサすぎないか。」と思うわけで。

 

そこで大半の人は現実から目を逸らします。

 

もしくは嫉妬して感情的になって悪口を書き込んだり。

 

「アイツは運が良かったからうまくいったんだ」と正当化したり。

 

「自分とは違うから仕方ないよ」とあきらめを正当化します。

 

そうやって「悔しい、負けた」という感情から目を背けます。

 

そうやって距離を置いて目を逸らした時点でもう成功の芽を閉じてるんですよ。

 

自分から目を逸らしてあきらめてしまっているわけです。

 

「悔しい。けど、
負けを認めたくない。」

 

負けを認められないと前に進めません。

認めてようやく前に進むキッカケが見えてきます。

 

そうじゃなくて自分の感情と正面から向き合う。

自分の敗北と真っ直ぐ向き合う。

 

「アイツに比べて自分はザコだ。
それは認める。」

 

「じゃあここからどうする?」

 

「逃げるのか?
己の弱さと向き合っていくのか?」

 

みたいな問いかけを始める。

 

そこで、真正面から向き合う選択を選べるかどうか。

 

ダサかろうが格好悪かろうがどうだっていい。

とにかく変わりたい。

変わるためならなんだってやる。

 

と動き始められるかどうか。

 

変われるかどうかってそこにあるんじゃないか、と個人的にそう思います。

 

圧倒的格上に敗北したゾロのような気持ちがスタートラインです。

 

というわけで。

圧倒的格上に敗北して「悔しい」と素直に口に出すと人生変わる、

という話でした。

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

1日14時間労働、休みなしで28日間ぶっ続けで働く鬼ブラック環境に揉まれた先で勢いで決行した旅先の景色に心が震えるほど感動し号泣。そこから旅する生き方を模索し始める。場所にも時間にも縛られずPC1台で働く生き方に憧れ起業。

お金・知識・人脈ゼロから起業し、趣味、学習系、健康系、コンプレックス系問わずオウンドメディアを構築し独自コンテンツ販売経験あり。(趣味からスタートした1つのメディアではありがたいことにメルマガ読者3000人突破。)

知り合いからは「お前はロマンチストとリアリストの2面性を持った凡人の顔した狂人」と言われる。

理想の生き方は「旅するモノ書き」

旅して景色を見て世界が広がるような刺激を受けたり、カフェでコーヒ片手にのんびり読書するのが至福の時間。己の頭に投資した知識をフル活用してビジネスの成果が出たり、現実が変わり始める瞬間はアドレナリンドバドバ。

飛行機に乗って海外旅行先に到着する頃に6万円の報酬通知で飛行機代がペイされているのを見た時、自分の中の労働価値観が完全に崩壊する。

Webマーケティングの相談を受けた人たちからは「らいあんさん個人のブログとかはやってないんですか?メルマガ書いてほしいです!というか書いてください!」と急かされ続けるも散々渋る。

ようやく重い腰を上げ、個人が自由な人生を手に入れるための知識や戦略をブログ・メルマガで配信中。

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