根拠のない自信を持てるのは挑戦していない間だけ。
そこから失敗や挫折にぶつかり己のプライドとか視野の狭さとか頭の悪さと向き合ってようやく前に進むためのヒントが見えてくる。
つまり、「不安とか焦りも何もないけど、なんかやれそうな気がする」というときは何も行動を起こしてなくて未来の明るく光り輝く可能性だけが見えているとき。
「オレはまだ本気を出していないんだ!」
だったら本気出せよ、と思う。
特に昔の僕に対してそう思う。
これは断言できるけど。
挑戦してうまくいかない現実とぶつかった途端、90%の人間はそこから逃げ出す。
また失敗をするのが怖い。
だから逃走を選択する。
よく自己啓発本とか統計データを元にして成功者は全人口の内上位10%みたいな言い方されるけど、大半は途中で挑戦をやめてしまったからだと個人的に思う。
挑戦して、挫折して、自信を失って、そこから立ち上がれない人がほとんどだから。
そうやって這い上がる過程でホンモノの自信みたいなものが備わってくるようになる。
実は挑戦から逃げて中途半端なところにいる人ほど妙に自信たっぷりだったりする。
「俺は成功する人間なんだ!」と自信たっぷりでいられるのは「俺はまだ本気出せてない!やれるんだ!」というマリオでいうスーパースター無敵状態。
無敵時間の特徴:一定時間経つと効果が切れる
フィーバータイムみたいなもの。
いわゆる、夢見るロックミュージシャンが「俺は将来、絶対BIGになるぜ!」と豪語して自信に満ちあふれているような状態は一時的なもの。
そこから何年も中途半端に挑戦して現実が変わらないままでいるとだんだん周りから人が離れていく。
「所詮アイツは口だけで何も成果を出しちゃいない」
と周りがだんだん気づいていく。
なぜなら結局その人は思いっきりチャレンジに飛び込めなかったからである。
失敗して、自信を失うことが怖かったために挑戦できなかったのだ。
で、コレまた不思議な話。
挑戦している間、自信が無くなる。
めちゃめちゃ自分のことが嫌いになりそうになる。
一時的にセルフイメージが落ちたり、自信を無くしたりして女性との付き合いとかも希薄になったりする所。
そりゃそう。
今まで見えていなかった上の世界に触れて自分のしょぼさに落ち込んで自信を喪失して自分のザコさに絶望している人が輝きを放って見えるわけがない。
敗北しまくっている男がカッコいいわけがない。
でも、そこを乗り越えると一皮むける。
イメージでいうなら、グググっと思いっきりヒザを曲げてしゃがんでジャンプする前の力を溜め込んで沈んでいるような状態。
たとえるならバネを思いっきり縮ませてビヨーンと伸びる前の爆発力を溜めているイメージ。
その間、失敗したり挫折したり上手くいかなかったり自分の弱さと向き合ったりしなきゃいけない。
いわば、現実を見る段階。
「オレはザコだ。ザコなんだ。」と認める段階。
で、ある段階で一気に突き抜けていく。
「え?いつの間にこんなところまで来たんだ?」となるぐらい一気に変化する。
挑戦して自信を喪失してダサくなっている自分を実感したのは当時付き合ってた彼女にフラれた時。
というか
他のエリート社会人との浮気でフラれた。
男として敗北したってだけ。
まぁ、将来が見えなくてフラれただけ。
その子とはちょい遠距離だったけど、風の噂(友人の目撃談)で年上の会社員の男性らしきサラリーマンと手を繋いで歩いている所を見かけたらしい。
フラれる時に「将来を安心できる男性っていいよね」みたいな話をされたから多分、そういうことなんだと思う。
そら、夢だけ見てて何も行動してない男なんて愛想尽かされて当然だわな、と今なら笑い話にできる。
大学生の時はイケイケだった。
未来が可能性に満ちあふれて見える。
できないことなんてないんだって本気で思ってた。
で、偉そうな自信家だったのが挑戦を思いっきりやり始めるとマジで失敗とかに直面してその度に落ち込んだり、その度にヒザから崩れ落ちるくらい絶望して笑いが込み上げてくる。
「うわ、なんてショボいんだ俺は」ってなる。
あまりの自分のショボさに乾いた笑いが出て、部屋でひとり思いっきり壁を殴ったこともある。
行動して結果が出ない自分のザコさにいらだちを覚えたから。
それでも立ち上がって走り続け、泥まみれになりながら突き進むのを繰り返してだんだん成長していく。
サナギが羽化してチョウに進化するような過程の間はぶっちゃけマジで異性関係を完全に捨て去ってました。
友人に誘われても全て断ってました。
自分がやるべきことに集中するためでしたから。
今じゃないな。と思っていたからです。
で、これはあるエリート友人の話。
同じ時期ぐらいに、やれビジネスコンテスト、経営の知識うんうん、ドラッカーがうんぬん、コトラーがどうのこうのと会うたびに「自分はこんなことも知っているんだぞ」と語ってきた起業仲間?どっちかっていうと僕みたいな方面のビジネスモデルを格下に見ていたタイプですね。
彼は「将来は起業するのさ」みたいなことが口グセ。
彼は大学時代かなり自信に満ち溢れていて、頭も良く、ルックスもいいので異性にかなりモテていたりしてよく週末はお酒を飲んで遊びまわっていたそうです。
しかも「将来はでっかくなるぞ」と豪語していたのでいつも周りの女性から「あの人を捕まえておかなきゃ。イケメンだし」みたいな話も上がっていたほど。本当にそう思わせる雰囲気を兼ね備えていたからです。
で、彼は自信を肥大化させるだけさせてどうなったかというと…
…結局リスクを取ることができずに普通に会社に就職していきました。
頭がいいからこそリスクを取れなかったんだと思います。
IQがイカれてるレベルの人たちが受かるMENSA?か何かにも受かってたそうですから。
数年ぶりに顔を合わせた時に「そうそう、あの時の起業アイデアどうなったん?」って聞いてみたんです。
僕より圧倒的に頭がいいと思っていたのできっと大成功を遂げているんだろうなーと思って聞いてみたんです。
そしたら少し沈黙して「いやー、あれはやめたよ」と。
そのあといかに今自分が勤めている会社がすごいかという話をまくし立てられてちょっとうんざりしました。
彼は挑戦してない。失敗してない。
口では挑戦すると言いながら安定した道を選びました。
きっと挑戦を選ばなかった己を隠したかったんだと思います。
「そういえばらいあんは何してるん?」と言われたので「えっと…ホームレスかな!」と答えておきました。
こういう生き方をしているなんて一言も言いませんでした。
言っても何もいいことないので。
納得はいってないようでしたけど、相手のプライドを守れたので良いんじゃないかなと思いました。
他の人と違う分野を勉強して「オレはすごいことを勉強しているんだ」と自信を肥大化させて、デカい目標を豪語し、結局行動できないままリスクを取ることすらできず、失敗を極端に怖がり、現実が変わらないままでいる人たちってその辺にゴロゴロいます。
こういうWEBビジネスの分野のリスクすら取れない人がほとんど。
リスクというよりも「失敗するのが怖い」というだけ。
むしろ、頭がいい人ほどなかなか行動しない傾向にある気がします。
僕より圧倒的に学歴もあってセンスも良くて頭脳も優れている人が自己流にハマり結局途中で諦めていきました。
彼の敗因は「己の失敗と素直に向き合えなかったこと」です。
彼も結局は心のどこかでこういうコンテンツビジネスを格下に見ていたんだと思います。
僕からすれば自信を持っていたり、自分の頭脳に自信を持てるって本当にすごいと思います。羨ましい。
僕はむしろいつももっと賢くなりてー、頭良くなりてーって思いながら知識をひたすら頭に叩き込んでいますが、いまだに自分のことを頭がいいだなんて思えたことはありません。
結果が出たところで結局それは他者から得た知識によって得た結果であって自分のセンスでも才能でもないわけですから。
うまくいったら他人のおかげ。
うまくいかなかったら自分のせい。
コレまでチャレンジしてきて思うのは、結果が出てない時って大体自己流になってるか、教わったことを勝手に解釈して結局身になってない時です。
なので、そういう時は必ず一度
「お前はバカだ。お前に与えられたのはお情け程度の頭と人類に平等に与えられて時間だけ。それくらいしかない。もう才能もセンスもないんだとわかってるんだから、他人の知識を吸収し活用しまくることだけ考えろ。常人の100倍使い倒していけ。そのために何度もインプットして吸収し尽くせ。」
と言い聞かせてます。
ある意味その自信のなさのおかげで素直に他者から学ぶ姿勢を保てているのかもしれません。
人生皆我が師
こればっかりは自信のない自分に感謝しています。
おかげで失敗しようが「そりゃ、そうでしょ」と思えるので。
成功とは意欲を失わずに失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである
− 人物不詳