寝食すら忘れて心の底から「夢中」になれた時。ようやく自由への扉が音を立てて開く。

aerial's photo of metropolitan during night time

もう、これでダメだったらあきらめよう。

 

もう、後に引けない。やるしかない。

 

…結果、あの時必死こいて制作したWEBサイトは今でも売上をポツポツと出し続けてくれている。

 

今見直すと思わず消し去りたい衝動に駆られる。

ショボい。レベルが低い。ぶっちゃけゴミ。

 

でも、あの時よくやったなぁ。

文字通り「必死」だった。

 

「Hey, man, I’m alive.
 
I’m taking each day and night at a time.
 
I’m feeling like a Monday, but someday I’ll be Saturday night.」
 
「やぁ、アンタ、俺はなんとかやってるよ。昼も夜も変わらないクソつまらない毎日だけどさ。今は鬱みたいな月曜日の気分さ。でもきっといつかサタデーナイトみたいな最高の日が来ると信じてるよ。」

Bon Jovi

 

12月、クリスマス目前のある年

12月のクリスマス前。

 

道ですれ違う恋人達がキャッキャと楽しそうに会話しているのが耳に入る。

 

「なぁ、何食べに行こっか?
明日まで一緒にいようよ。」

「もう…エッチ…」

 

そんな幸せそうな人たちを横目に僕はひとりでファミレスに向かっていた。

 

キラキラと煌びやかなイルミネーションが施されたクリスマスツリーがあちこちに立てられているのが目に入る。

普通ならキレイだと思うその光は僕にとってはただまぶしいとしか思えなかった。

 

仕事終わりのサラリーマン達が

 

「よーし!年末の仕事もだいぶ落ち着いてきたし、今日はパーっと行きますか!」

 

と飲み会の予定をウキウキしながら話しているのが聞こえた。

 

自宅にひとりで籠もっていると気が狂いそうになる。

 

だから、ファミレスに行って気分を変えて作業がしたかった。

 

 

ファミレスに着くといつものようにドリンクバーとポテトの盛り合わせを注文する。

 

「またコイツ長居する気だな?」

 

とか思われているかもしれない。

 

まぁ、もうどうでもいいや。今さら気にしていられない。

 

1分1秒がもったいない。

 

注文したモノが届くのも待たずにパソコンを開き作業を始める。

 

もっと、もっとコンテンツを生み出すんだ。

やれ、やるんだ。

絶対に結果を出すんだ。

 

やらない言い訳など一瞬たりとも思い浮かばなかった。

なぜならもう後がないから。

 

「これでダメだったら、もうあきらめる」

 

そう決めて取り組んでいた。

 

やるしかない。

やれ、やるんだ。

 

その1ヶ月は常に己のこめかみに銃を突き立てているような気持ちだった。

 

少しでも引き金を引けば、ジ・エンド。

 

失敗は許されない。

撤退も許されない。

途中で投げ出すことも許されない。

生きるか、死ぬかしかない。

 

一瞬一瞬、精神を研ぎ澄ませて作業に臨んだ。

 

ドクン…ドクン…

 

いつのまにかイヤフォンで流していたBGMは遠くなり、意識は目の前のパソコン画面に全集中していた。

 

スポーツ選手は勝負をかけた試合中に世界がスローモーションに感じるという。

いわば、一種のフロー状態に入り込むらしい。

 

僕も似たような状況だった。

 

周りの喧騒もまったく耳に入らない。

 

自分の鼓動が分かるぐらい落ち着いていた。

 

1分、1秒…どんどん時間が過ぎていく。

 

時計を見るたびにまるで身を削られていくような心境だった。

 

己と誓ったデッドライン。死の期限。

「今月中に100記事書き上げられなかったらもうおとなしくサラリーマン生活に戻って自由な生き方だとか、雇われない生き方だとかそういうあこがれを捨てて、死んだ目をしていたあの労働の日々に戻る」

その自分との誓いを書いた紙をスマホの待ち受けにして必死になった。

 

その画面が目に映るたびに心臓が跳ねた。

「こんなことしている場合じゃない。コンテンツを書け、書くんだ。文章を書け。とにかく行動して前に進むんだ。」

 

 

…最終的にその月は123記事を書き上げた。

とりあえず、目標は達成した。

 

もちろん、すぐに結果が出るわけがない。

「なんでこれだけやったのにダメだったんだ!」

と自分に逆ギレしたけれど。

 

だが時間が経つと、ポツポツとアクセスが集まり始め、だんだんリストも落ちるようになり、やがて何もしなくても構築したWEBサイトから勝手に収益が上がるようになっていった。

 

友人とカラオケにいるとき、スマホがブーっと鳴った。

その1通は当時の僕の30日の労働分の報酬を知らせる通知だった。

給与明細を開く時よりもアドレナリンがドバドバ出てやばかった。

 

飛び上がるぐらい嬉しくてテンションが上がりすぎて、その後激しい曲を歌いまくり喉を枯らしたことをよく覚えている。

 

友人には「お前、急にテンション上がってどうしたんだよ?」と言われた。

 

 

ある時は、長野の旅館に泊まりに行く時。

目的地に向かう途中の新幹線内で席に座ってKindleで本読んでいると、ポケットからブーっという音が鳴った。

新幹線代+宿泊費がそれでペイされてしまっていた。

 

思わず八重歯を剥き出しにしそうになった。

ニタニタした笑いをこらえるのが大変だった。

多分、すごい悪い顔をしていたと思う。

 

「そうか、これがいつもあこがれていた自由に生きている人たちの感覚なのか…。これが彼らの日常なんだ。」と思った。

 

あの時、あきらめなくて本当によかった。

 

いや、もう半分ヤケクソだったところもある。

どうにでもなれ。後悔しなけりゃもうどうでもいい。

そういう勢いとノリで全力行動した。

 

必死になったから今があるんだと思う。

「締め切りは人類における最大の発明である」

というけれど、本当にその通りだと思う。

 

あの時もし自分にデッドラインを課していなかったら、いまだに1日1日コツコツ記事を書いて、いつまでもパッとした結果が出ないままだったかもしれない。

 

いつまで走り続ければいいのかもよくわからないゴールのないマラソンをひたすら走らされているような気分のまま、途中で挫折して倒れていたと思う。

 

「アイツの人生はもう終わりだよ」

 

「いい歳した大人が夢見ちゃダメだよ」

 

そうやって夢を見るだけ見て、元の灰色の毎日に戻っていたと思うとゾッとする。

 

インターネットで少し探してみれば志半ばで倒れていったWEBサイトたちがゴロゴロと横たわっているのがわかる。

 

最初の頃は元気に決意を表明していたり、目標を掲げていたり。

 

途中まで根気よく更新されていたサイトが途中で更新停止になっている。

 

僕にはそれが死体の山にしか見えない。

 

先人達が夢もむなしく希望を失くし、志半ばで倒れた姿にしか見えない。

 

「がんばる」とか希望が持てるうちはまだまだ余裕だ。

 

「今日はやらないでおこう。疲れてるし。明日元気のある時に取り組めばいい。」

「まぁ、明日でもいっか。今日はもう寝よう。疲れてるし。」

 

みたいな感覚ならまだまだ心の余裕があるんだと思う。

 

でも、そのままだと道は開けないままだ。

ズルズルと時間だけが過ぎていくハメになる。

 

雇われない生き方がしたい。

組織に縛られないライフスタイルを送りたい。

お金にも時間にも縛られない自由なライフスタイルを送れるようになりたい。

 

そうやって夢とか希望を持つのはとってもいいことだと思う。

明るい未来を想像するだけでも毎日気分が明るくなるから。

 

たまにはアイドルやキレイな女性に癒されたり、

YouTubeで笑いをもらったりするのもいい。

元気を届けてくれる彼らに何度救われたかわからない。

 

夢を持つのは勝手だ。

…でも、いつそれを実現するの?

 

いつまでダラダラ情報収集するの?

いつまでノウハウコレクター続けるの?

 

僕自身の実体験から言えること、それは、

 

がんばるとかがんばらないとかモチベがどうとかそういうくだらない選択肢にいちいち悩まされなくなった瞬間、一気に道がひらけていくということ。

 

その瞬間、その人は「夢中」になっているから。

 

ソイツに思いっきり手綱を握らせてあとは疾走していくだけ。

 

この「夢中」と呼ばれる状態になれているかどうか。

 

それがある意味、その人が成功するかどうかが決まる瞬間じゃないかと思う。

 

300回以上は観た自由な生き方を映し出すPV

aviiciiの曲。「The Nights」

「自分の人生を生きなさい」

「後悔しないように生きなさい」

 

Avicii自身がそうやって父に教わった夜の思い出を歌にした曲。

 

このPVを初めて見た時、涙がボロボロこぼれた。

 

これだ、これが求めているものだ、と。

 

もう何度繰り返し聞いたかわからない。

 

このpvのように自由に生きてみたい。世界を旅してみたい。色んな体験を味わい尽くしてみたい。冒険してみたい。

でも現実は自宅と職場の往復で、旅行なんて行く暇もないくらい忙しくて、気がつけば何も考えられなくなっている自分がいてすごい怖くなったのを覚えている。

 

組織に属している限り、自分の好きなように生きるなんて不可能。

でも、組織に属さなければ少なくとも今の自分は生きていくことができない。

 

あぁ、こうやって大人になった人たちは諦めていくのか…と恐ろしくなった。

 

ある意味、神にすがりつくような気持ちでこのPVを見続けていたのかもしれない。

 

「僕には突出した才能も、ルックスも、学歴も、人脈も、スキルも、何もありません。
 
ですが、この生き方には心が揺り動かされたんです。こういう生き方をしてみたいと心の底から思えたんです。
 
だから神様、いるならどうか僕に力をお与えください。」

と。

 

そうやって、心に芽生えた灯火を消さないようにするために何度も何度も観ていたんだと思う。

 

最後に頼れるのは己の気合いと根性のみだった。

 

もう、必死になって、自分ならできると思い込んで。

 

そうやって無我夢中で行動するしかなかった。

 

結局、最後に勝負を決めたのはそこだった…。

 

もういつのまにか観なくなっていた。

久しぶりに見た時、懐かしさすら感じた。

 

やろうと思えば実現できるようになったから。

もっとやりたいことも見つけられたから。

 

飛行機に乗って旅に向かうとき。

久しぶりにこの動画を見ているとジンワリと視界がぼやけてきて、ボロボロと涙を流した。昔、必死にこの動画をかじりつくように見て目指していた生き方が叶っていたから。

 

普通に旅行している人とは違う。

心が震えるような感動が湧き起こってきた。

 

やった。ついにやったんだ。

 

人は無我夢中になりそれ以外を考えられなくなるほど熱中するようになった時、自然と成功していきます。

 

「がんばる」の最上級は「無我夢中」です。

 

文字通り、我を忘れ、寝食を忘れ、空腹すらも無視するほど何かに熱中した時、運命の神様は微笑んでくれるのかもしれません…。

 

Good Luck.

ABOUTこの記事をかいた人

1日14時間労働、休みなしで28日間ぶっ続けで働く鬼ブラック環境に揉まれた先で勢いで決行した旅先の景色に心が震えるほど感動し号泣。そこから旅する生き方を模索し始める。場所にも時間にも縛られずPC1台で働く生き方に憧れ起業。

お金・知識・人脈ゼロから起業し、趣味、学習系、健康系、コンプレックス系問わずオウンドメディアを構築し独自コンテンツ販売経験あり。(趣味からスタートした1つのメディアではありがたいことにメルマガ読者3000人突破。)

知り合いからは「お前はロマンチストとリアリストの2面性を持った凡人の顔した狂人」と言われる。

理想の生き方は「旅するモノ書き」

旅して景色を見て世界が広がるような刺激を受けたり、カフェでコーヒ片手にのんびり読書するのが至福の時間。己の頭に投資した知識をフル活用してビジネスの成果が出たり、現実が変わり始める瞬間はアドレナリンドバドバ。

飛行機に乗って海外旅行先に到着する頃に6万円の報酬通知で飛行機代がペイされているのを見た時、自分の中の労働価値観が完全に崩壊する。

Webマーケティングの相談を受けた人たちからは「らいあんさん個人のブログとかはやってないんですか?メルマガ書いてほしいです!というか書いてください!」と急かされ続けるも散々渋る。

ようやく重い腰を上げ、個人が自由な人生を手に入れるための知識や戦略をブログ・メルマガで配信中。

【もっと詳しく僕のことを知りたい人はココをクリック】